無題ドキュメント
 

 


  • WEBインタビューに答えてくださった
    代表取締役会長 川原さん(写真左)、
    専務取締役 髙野さん(写真右)
  • 明治16年三重県多気町にて産地問屋として創業。その後「質の高い、美味しい伊勢茶を直接消費者の皆様へお届けしたい」という強い想いから自社茶園の運営を開始。
    近年では数十軒の伊勢茶生産者と契約を結び、高品質な茶作りを日々研究していらっしゃいます。

    農家歴を尋ねると、「子どもの頃からやで。3歳頃から茶畑転がされとったわ」と笑う川原さん。子どもの頃から茶畑が遊び場だったそうです。
  • 「小学校高学年の頃から茶摘みを手伝わせてもらっていた。お茶の収穫の時期になれば近所の人みんな手伝いにきてくれた。今は機械だけど当時はみんな手摘み。稲刈りの時期になれば米農家へ収穫の手伝いにいったり、農家同士で手伝いあってやっていた。」

    手摘みから、手ばさみ、その後動力付きの一人用摘採機が登場し、二人で両端をもって歩きながら作業する二人用の可搬型摘採機、そして乗用型機械摘みと段階を経て機械化がされてきました。
    川原さんの子どもの頃の思い出は、一番茶、二番茶の収穫時期に近所の人みんな集まって手摘みしたことだとおっしゃっていました。

「お茶づくりで一番こだわっていることといえば、やっぱり子どもを育てるのと一緒で、茶畑にどれだけ愛情を込められるか。愛情込めただけお茶は表してくれる。」

川原製茶さんでは地元産松阪牛のたい肥を何年も寝かせて完全熟成させたものを使って良質な土作りをしています。手間はかかりますがそういったところで愛情を注ぐことでちゃんとお茶は結果で返してくれるんだそうです。

「あとはロケーションも大事。朝霧や夕霧が立つ川岸は、茶葉の裏にあるお茶の毛から水分をすって非常においしいお茶ができる。」

  • さらに、生産面で特に気を付けていることは霜だといいます。お茶は春に新芽を出しますが、その時期に霜が発生し新芽が凍ると枯れてしまうため霜は大敵です。
    ただ、春に霜が降りるほどの寒暖差のある気候の方がバランスよく生長し、おいしいお茶ができるため繊細で紙一重だと髙野さんは言います。

    そこで農家さんは茶畑に設置された扇風機を回して上空の暖かい空気を攪拌し霜をつかせないようにします。タイミングや温度などを見極めて管理をするため、新芽の時期、農家さんは天気にはとても敏感で1週間先の時間単位の温度・湿度など、かなり細かい天気予報までチェックするそうです。

ペットボトルのお茶が普及し、お茶の単価が下がっているといいます。化学肥料ばかりを使えば手間もかからず収穫量も増えます。

しかし、「うちは品質のいいものを売っているから長年のファンが多い。 買取単価は下がっても、品質は変えずにいいものを売っていかないと続かない。」と川原さんは言います。

手間がかかっても愛情をもって品質のよいものを作り続けたい、という農家としてのプライドを感じました。

  • お茶屋さんならではの楽しみ方の一つとして新茶の天ぷらを教えてくださいました。摘みたての新芽に天ぷら衣をつけて揚げるだけ。
    爽やかなほろ苦さと新芽の甘味があってとってもおいしいそうです。栄養をまるごと摂ることができる、新芽の時期のみの特別な楽しみ方。
    新芽は摘むと劣化が早く、なかなか都心まで流通させるのは難しいため、まさに産地だからこそ楽しめるごちそうですね。

    また、私たちが買える茶葉で言うと、一般的に茶葉のきめが細かく、大きさも揃ったきれいなお茶が人気ではありますが、実は茎が混ざっていたり茶葉の大きさにバラつきがあるのも、旨みが混ざっておいしいんだそうです。
    あまり熱いお湯で淹れると渋みがでてくるので、60度くらいのお湯でじっくり時間をかけて淹れるとおいしいお茶ができると教えてくださいました。

最後に川原さんから皆さんにメッセージをいただきました。

「お茶は昔から薬として伝わってきたんや。殺菌効果があるから虫歯予防にもなるし、心もやすまる。1日5杯くらい飲んでほしいな。 仕事も倍できると思うよ。
よかったらぜひ急須を使ってゆっくりと時間をとって飲んでいただきたい。落ち着くし、仕事でも違う発想が湧いたりするんちゃうかな。」

おいしいお茶送るから一回飲んでみて!今度は泊りで遊びにきてや! と、とても気さくにお話ししてくださる川原さんと髙野さんでした。

そんな川原製茶さんと提携し、HIS FOOD PROJECTでは三重県の伊勢茶を日本から世界に、世界から未来へ繋げるプロジェクトを行っております。川原さんの愛情がこもったお茶をぜひ楽しんでみてください。

  • 川原平生さん

    三重県多気郡多気町丹生生まれ。川原製茶で6代目を務める。
    自社茶園を運営し、契約農家への指導や肥培管理の研究に励む。
    平成18年、契約農家が農林水産祭にて栄誉ある「天皇杯」を受賞。