【徹底解説】国内線の地域密着エアラインとは?

【徹底解説】国内線の地域密着エアラインとは?

大手でもLCCでもない選択肢! 「地域密着エアライン」で、もっと快適で個性的な空の旅へ。

2025年9月10日

「旅行は好きだけど、大手航空会社は少し高い…」
「LCCは安いけど、座席が狭かったりサービスがシンプルすぎたりするのが気になる…」

そんな風に感じたことはありませんか?

 

実は、日本の空には大手(FSC)と格安航空会社(LCC)の“いいとこ取り”をしたような、魅力的な航空会社がたくさん存在します。

それが、特定の地域に根差し、独自のサービスでファンを魅了する「地域密着エアライン」です。

 

この記事では、大手やLCCとは一味違う、快適さと個性を両立した「地域密着エアライン」6社をピックアップ。

それぞれの特徴やサービス、就航路線を詳しくご紹介します。

 

 

 

 

 

 

地域密着エアラインって何?

 

 

 

今回ご紹介する航空会社は、LCCのように価格を追求するだけでなく、大手のようにフルサービスを提供するわけでもない、独自のポジションを築いています。

 

LCCとの違いを比較してみましょう。

 

 

 

“ちょうどいい”サービスの秘密
これらの航空会社が、手頃な運賃と快適なサービスを両立できる理由は、効率的な経営にあります。

 

【1】機材の統一と効率運用

FDAやIBEXのように、特定の小型ジェット機に機材を統一し、整備や訓練コストを削減しています。

 

 

【2】大手との連携(コードシェア)

ANAやJALと共同運航便を運航することで、販売網を確保し、安定した搭乗率を維持しています。これにより、利用者はマイルを貯めたり使ったりできる場合もあります。

 

 

【3】地域との強固な関係

拠点とする地域や就航先の自治体と連携し、地域に根差したサービスを展開することで、独自のファンを獲得しています。

 

 

 

個性派ぞろい!国内の魅力的な地域密着エアライン6選

 

 

それでは、各社の魅力を見ていきましょう!

 


【1】スターフライヤー(SFJ)

 

スターフライヤー

 


黒い機体がトレードマークの、“高級感”が魅力の航空会社。北九州空港を拠点とし、特にビジネスパーソンから絶大な支持を得ています。

 

●拠点空港
北九州空港、羽田空港、中部国際空港、福岡空港

 

●特徴
・全席レザーシート:通常より広いシートピッチで、足元もゆったり。
・全席にタッチパネル式モニター、電源・USBポートを完備。
・タリーズと共同開発したオリジナルコーヒーが無料で楽しめる。

 

●主な就航路線
・羽田⇔北九州、福岡、関西、山口宇部
・中部⇔福岡

 

 

【2】AIRDO(エアドゥ)

 

 

AIR DO

 

「北海道の翼」として、北海道と本州の各都市を結びます。
北海道ならではの温かいおもてなしが人気です。

 

●拠点空港
新千歳空港、羽田空港

 

●特徴
・北海道にちなんだ機内サービス:ホタテスープなど、北海道産の素材を使ったオリジナルドリンクが無料。

・機内誌『rapora』では、ディープな北海道情報を発信。

・ANAとのコードシェア便を運航。

 

●主な就航路線
・羽田⇔新千歳、旭川、女満別、釧路、帯広、函館

・新千歳⇔仙台、中部、神戸、福岡

 


【3】フジドリームエアラインズ(FDA)

 

FDA


機体ごとに色が違うカラフルな飛行機が目印。
静岡空港と名古屋(小牧)空港を拠点に、地方都市間をきめ細かく結んでいます。

 

●拠点空港
・静岡空港、名古屋飛行場(小牧)

 

●特徴
・16色のマルチカラーコンセプト。どの色の機体に乗れるかはお楽しみ。

・地方と地方を結ぶ独自の路線網が魅力。新幹線や大手では乗り換えが必要な区間も直行便で移動できます。

・朝の便では地元企業のパン、それ以外の便ではシャトレーゼのお菓子が提供されることも。

 

●主な就航路線
名古屋(小牧)⇔青森、花巻、山形、新潟、出雲、高知、福岡、熊本

静岡⇔札幌(丘珠)、出雲、福岡、鹿児島

 


【4】IBEXエアラインズ(IBX)

 

IBEX

 


仙台空港と大阪(伊丹)空港を拠点に、小型ジェット機で国内の地方都市を結びます。

全便がANAとのコードシェア便です。

 

●拠点空港

仙台空港、大阪国際空港(伊丹)

 

●特徴
・2列×2列の快適な革張りシート。隣を気にせずゆったり過ごせます。

・コーヒーやコンソメスープなどのドリンクをご用意。

・全便がANA便名でも運航しているため、ANAのウェブサイトからも予約でき、マイルも貯まります。

・定時就航率が高く、ビジネス利用にも信頼が置かれています。

 

●主な就航路線
仙台⇔新千歳、名古屋(中部)、大阪(伊丹)、広島、福岡
大阪(伊丹)⇔仙台、福島、新潟、福岡、大分、鹿児島

 

 

【5】ソラシドエア(SNJ)

 

SNJ

 


「九州・沖縄の翼」として、九州各地と羽田、那覇などを結びます。
コーポレートカラーのピスタチオグリーンが爽やかです。

 

●拠点空港
宮崎空港、那覇空港

 

特徴
・九州・沖縄にこだわったサービス:長崎県産アゴ(トビウオ)とオニオンを使った「アゴユズスープ」などのドリンクが無料で楽しめます。
・「ソラ女子」など、女性に嬉しいプロジェクトも展開。
・ANAとのコードシェア便を運航しています。

 

●主な就航路線
羽田⇔宮崎、熊本、長崎、鹿児島、大分、那覇
那覇⇔宮崎、鹿児島、神戸、中部、福岡、石垣

 


【6】トキエア(TOK)

 

トキエア

 


新潟空港を拠点とする、日本の新しい航空会社。
2024年に待望の就航を果たし、新潟と各地を結ぶ路線を順次拡大中です。

 

●拠点空港
新潟空港

 

●特徴
・約14年ぶりの日本の新しい航空会社として注目を集めています。

・まずは新潟=札幌(丘珠)線からスタートし、今後は佐渡や仙台、神戸などへの路線展開を目指しています。

・プロペラ機「ATR72-600」を使用し、環境にも配慮した運航を行っています。

 

●主な就航路線
新潟 ⇔ 札幌(丘珠)、仙台、中部、福岡

 

 

「地域密着エアライン」を使いこなす3つのポイント

 

 

日本

 

 

これらの航空会社を賢く利用するために、3つのポイントを押さえておきましょう。

 

【1】大手航空会社との「コードシェア便」をチェック!
多くの航空会社がANAやJALとコードシェア(共同運航)をしています。

ANAやJALのサイトから予約すると、マイルを貯めたり使えたりするメリットがあります。

逆に、各社の公式サイトから直接予約した方が運賃が安い場合もあるので、両方を比較するのがおすすめです。

 

【2】独自のサービスや就航地を楽しむ
機内で提供されるご当地ドリンクや、その航空会社ならではのユニークな路線は旅の醍醐味です。

大手では直行便がない地方都市間を飛ぶ路線も多いので、目的地に合わせて使い分けることで、移動時間とコストを大幅に節約できます。

 

【3】LCCとの違いを理解しておく
無料のドリンクサービスや手荷物預けなど、基本的なサービスは運賃に含まれていることがほとんどです。

LCCのように「あれもこれも有料」ということは少ないので、余計な心配をせず、リラックスして搭乗できます。

ただし、運賃プランによって予約変更のルールなどは異なるため、予約時にはしっかり確認しましょう。

 

 

まとめ

 

 

価格のLCC、安心のFSC(大手)という二者択一だけでなく、その中間に位置する「地域密着エアライン」は、私たちの旅をより快適で、面白くしてくれる存在です。

 

「次の福岡出張は、スターフライヤーの広い座席で快適に行こう」
「FDAで、静岡から出雲大社まで一気に飛んでみよう」

 

そんな新しい旅の計画を立てれば、これまでとは違う空の旅の魅力に出会えるはずです。

 

 

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