奥入瀬渓流・十和田湖エリアの玄関口となる空港を徹底比較!
日本を代表する景勝地の一つである「奥入瀬渓流・十和田湖」ですが、飛行機でアクセスするにはどの空港から行くのがおすすめなのか徹底解説します!
2025年9月4日
新緑のきらめき、燃えるような紅葉、そしてどこまでも澄んだ湖水。
日本を代表する絶景スポット、奥入瀬渓流と十和田湖は、一度は訪れたい憧れの地です。
しかし、いざ旅行を計画するとなると「最寄りの空港はどこ?」「どの空港から行くのが一番便利なの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、奥入瀬渓流・十和田湖エリアへの玄関口となる青森空港、三沢空港、大館能代空港の3つの空港を徹底比較。
雪のない季節(春〜秋)にレンタカーで巡ることを前提に、各空港からのアクセス、立ち寄りスポット、メリット・デメリットを詳しく解説します。
・奥入瀬渓流、十和田湖の魅力
【奥入瀬渓流】
渓流美と生命の息吹を感じる癒やしの小径
十和田湖から唯一流れ出る川が、この奥入瀬渓流です。
約14kmにわたって続く流れは、まさに自然が創り出したアート。
・魅力ポイント
【1】変化に富んだ水の流れ
「阿修羅の流れ」のような激しい瀬から、穏やかな淵まで、歩くたびに表情を変える水の姿に心奪われます。
【2】大小さまざまな滝
幅広で豪快な「銚子大滝」をはじめ、「雲井の滝」「白糸の滝」など、個性豊かな滝が次々と現れ、散策の楽しみを増やしてくれます。
【3】生命力あふれる緑の世界
うっそうと茂る木々、岩を覆う生き生きとした苔、シダ植物が織りなす深い緑の空間は、まるで別世界。
特に新緑や紅葉の季節は圧巻の美しさです。
渓流沿いには遊歩道が整備されており、誰でも気軽にハイキングを楽しめます。清らかな水の音と鳥のさえずりを聞きながら歩けば、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
【十和田湖】
神秘的な青さを湛える雄大なカルデラ湖
奥入瀬渓流の源である十和田湖は、約20万年前の火山活動によって生まれた二重カルデラ湖です。
・魅力ポイント
【1】吸い込まれそうなほどの “十和田ブルー”
日本で3番目の深さを誇る湖水は、光の加減で深い藍色から碧色へと変化し、息をのむほどの美しさを見せます。
【2】四季を映す鏡のような湖面
周囲の山々の新緑、燃えるような紅葉、厳しい冬の雪景色など、四季折々の自然が広大な湖面に映り込み、幻想的な風景を創り出します。
【3】湖上から楽しむ大パノラマ
遊覧船に乗れば、湖の雄大さを肌で感じることができます。断崖絶壁や、湖のシンボルである高村光太郎作の「乙女の像」を湖上から眺めるのも格別です。
展望台からは、カルデラ湖特有の地形を一望でき、その壮大さを改めて実感できます。
・3空港の位置関係と概要
まずは、3つの空港と奥入瀬渓流・十和田湖の位置関係を地図で確認しましょう。
・青森空港
十和田湖の北西に位置し、八甲田連峰を越えてアクセスするルート。
・三沢空港
奥入瀬渓流の東側に位置し、渓流の入口(焼山)に最も近い。
・大館能代空港
秋田県にあり、十和田湖の南西に位置する。
それぞれの空港からの距離や時間は、目的地を「奥入瀬渓流の玄関口・焼山」と「十和田湖畔の中心地・休屋」として、以下にまとめました。
・各空港からのメリット・デメリット
それでは、各空港からのルートを詳しく見ていきましょう。
【青森空港】八甲田の絶景を越える王道ルート
青森県の中央に位置し、便数も多く最も利用しやすい空港です。
空港から十和田湖へは、雄大な八甲田連峰を縦断する「八甲田・十和田ゴールドライン」をドライブします。
青森市にもアクセスしやすいので、ショッピングやグルメ、観光とバランスの良い旅程が組めます。
距離・移動時間
奥入瀬渓流(焼山)まで:約1時間10分(約50km)
十和田湖(休屋)まで:約1時間45分(約75km)
・メリット
【1】就航便が多く、アクセスしやすい
JAL、ANA、FDA(フジドリームエアラインズ)が就航し、東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)、名古屋(小牧)などからの便があり、旅行の計画が立てやすいのが最大の魅力です。
【2】道中の観光スポットが豊富
八甲田の絶景スポットが点在し、ドライブそのものを楽しめます。
【3】青森市内の観光も組み合わせやすい
空港から青森市内へもアクセスしやすく、旅の前後に青森市内の観光や食事を楽しむことも可能です。
・デメリット
【1】十和田湖までの距離がやや長い
他の2空港と比較すると直線距離は短いですが、山道を進むため十和田湖までの移動距離と時間が少し長くなります。
【三沢空港】奥入瀬渓流とアートを巡る最短ルート
奥入瀬渓流に最も近い空港で、渓流散策をメインに考えている方には最適な選択肢です。
また、アートの街・十和田市を経由するため、現代アートと自然の両方を楽しみたい方や、八戸周辺も簡単にアクセスが可能なので青森県東部の観光と合わせて周遊が可能です。
距離・移動時間
奥入瀬渓流(焼山)まで:約45分(約35km)
十和田湖(休屋)まで:約1時間20分(約60km)
メリット
【1】奥入瀬渓流まで最短
空港から渓流の入口である焼山エリアまでが非常に近く、到着後すぐに散策を始められます。
【2】アート観光と組み合わせやすい
道中にある十和田市現代美術館は、国内外の著名なアーティストの作品を展示しており、必見のスポットです。
【3】運転しやすい平坦な道が多い
青森空港ルートのような急な山道が少なく、運転が比較的容易です。
デメリット
【1】就航便が限られる
JALのみの就航で、東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(丘珠)からの便に限られます。
【2】八甲田の絶景は通らない
ルートの特性上、八甲田連峰の雄大な景色の中をドライブすることはできません。
【大館能代空港】湖の絶景と明治のロマンを辿るルート
秋田県北部に位置する空港。
ここから目指すのは、十和田湖の南側、秋田県側の玄関口です。
青森県側から見るのとはまた違った湖の表情や、明治時代の鉱山の歴史に触れることができる、ユニークなルートです。
距離・移動時間
奥入瀬渓流(焼山)まで:約1時間40分(約85km)
十和田湖(休屋)まで:約1時間25分(約70km)
メリット
【1】十和田湖の絶景スポットが近い
十和田湖で最も美しい展望と名高い「発荷峠(はっかとうげ)」へ最もアクセスしやすい空港です。
【2】歴史的な観光スポット
日本の近代化を支えた小坂鉱山の歴史的建造物群を巡ることができます。
【3】秋田観光も組み合わせ可能
少し足を延せば、乳頭温泉郷や角館など、秋田県の有名観光地へのアクセスも可能です。
デメリット
【1】就航便が極端に少ない
ANAの東京(羽田)便が1日2〜3往復のみと、利用できる人が限られます。
【2】奥入瀬渓流までは遠回り
十和田湖畔を経由して奥入瀬渓流へ向かうため、渓流が最初の目的地の場合は遠回りになります。
・まとめ
あなたの旅の目的やスタイルによって、最適な空港は変わってきます。
飛行機の便数が多く、八甲田の雄大な自然を満喫する王道ドライブを楽しみたいなら「青森空港」。
何よりもまず奥入瀬渓流の散策をスタートさせたい、アートも楽しみたいという効率重視派なら「三沢空港」。
定番とは一味違う、絶景と歴史探訪を組み合わせた旅をしたいなら「大館能代空港」。
往路と復路で別の空港を組み入れることでより満足度の高い旅行が可能です。
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