【徹底解説】国内線の格安航空会社(LCC)とは?

【徹底解説】国内線の格安航空会社(LCC)とは?

知っているようで知らない格安航空会社(LCC)の特徴を紹介します。

2025年9月4日

「とにかく安く移動したい!」そんな願いを叶え、国内旅行をより身近なものにしてくれる格安航空会社(LCC:Low Cost Carrier)。

 

一方で、「なぜそんなに安いのか?」「サービスや安全性は大丈夫?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、大手航空会社(FSC:Full Service Carrier)との違いを徹底比較し、LCCの安さの秘密、気になる安全性、そして国内の主要なLCCとそれぞれの特徴的な路線について、詳しくご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

・ここが違う!LCCと大手航空会社(FSC)の比較

 

 

 

LCCの最大の特徴は、なんといってもその運賃の安さです。

JALやANAに代表されるFSCとの違いを項目ごとに見ていきましょう。

 

 

 

比較表

 

 

安さの秘密は「サービスの切り分け」と「徹底した効率化」

LCCが低価格を実現できる主な理由は、以下の3点に集約されます。

 

【1】サービスの有料化(オプション化)

 手荷物の預け入れや座席指定、機内食などを必要な人だけが購入する仕組みにすることで、基本運賃を安く設定しています。

 

【2】機材の統一と稼働率の向上

 航空機の種類を統一することで、パイロットの訓練や整備コストを削減。

また、空港での駐機時間を極限まで短縮し、一機あたりのフライト数を増やすことで効率的な運用を行っています。

 

【3】オンライン中心の販売

予約・販売をインターネットに特化し、自動チェックイン機を導入することで人件費を抑えています。

 

 

 

 

・気になる安全性は?LCCは本当に安全なのか

 

 

 

 

「価格が安い分、安全面でコストを削っているのでは?」と心配される方もいるかもしれませんが、LCCとFSCの安全基準は全く同じのため、その心配は無用です。

 

 

日本の空を飛ぶすべての航空会社は、国土交通省が定める厳格な安全基準をクリアしなければなりません。

 

 

整備イメージ

 

 

 

これには、機体の整備基準、パイロットの訓練基準、運航に関する規定などが含まれており、LCCだからといって基準が緩められることは一切ありません。

 

むしろ、LCCは効率化のために新しい機材を積極的に導入する傾向があり、最新の安全技術が搭載された航空機で運航されているケースも多く見られます。

 

世界的な航空会社の安全性を評価する機関のランキングでも、日本のLCCは高い評価を得ています。

 

安さと安全性は別問題であり、LCCも安心して利用できる移動手段と言えるでしょう。

 

 

 

 

・どこへ飛んでる?国内LCCの主要航空会社と人気路線

 

 

 

 

【1】Peach Aviation(ピーチ)

 

 

Peach

 


関西国際空港を拠点とする、ANAホールディングス傘下のLCC。
ピンクの機体が特徴的で、国内LCCの先駆け的存在です。

拠点空港: 関西国際空港、成田国際空港、那覇空港

特徴: 関西を拠点に、北海道から沖縄、奄美などの離島まで幅広いネットワークを持つ。セールを頻繁に実施しており、タイミングが合えば驚くほどの価格で航空券が手に入ります。

 

【就航路線】

新千歳 ⇔ 仙台

成田 ⇔ 新千歳、福岡、大分、那覇、石垣

中部 ⇔ 仙台、福岡、那覇

関西 ⇔ 新千歳、女満別、釧路、仙台、成田、福岡、長崎、宮崎、鹿児島、奄美、那覇、石垣

福岡 ⇔ 新千歳、那覇、石垣

 

 

【2】Jetstar Japan(ジェットスター・ジャパン)

 

 

Jetstar

 


成田国際空港を拠点とする、JALとカンタス航空の共同出資によるLCC。
黒とオレンジのカラーリングが目印です。

拠点空港: 成田国際空港、関西国際空港

特徴: 成田からの路線が充実しており、首都圏からの旅行に便利。

 

【就航路線】

成田 ⇔ 新千歳、旭川、関西、高松、松山、福岡、大分、宮崎、長崎、鹿児島、熊本、那覇

関西 ⇔ 新千歳、福岡、那覇

中部 ⇔ 福岡、那覇

福岡⇔ 新千歳

 

 

【3】Spring Japan(スプリング・ジャパン)

 

 

Spring Japan

 


成田国際空港を拠点とする、JALグループのLCC。

拠点空港: 成田国際空港

 

【就航路線】

成田 ⇔ 新千歳、広島、佐賀

 

 

 

 

・LCCを使う際に押さえるべきポイント

 

 

 

 

手荷物預け

 

 

・料金:基本運賃は「座席のみ」


追加料金が基本:表示されている運賃は、基本的に座席のみの料金です。


以下の様なサービスは有料オプションとなります。
手荷物を預ける(受託手荷物)
座席を指定する
機内での飲み物や食事

 

 

・手荷物:最も注意すべきポイント


LCCで最もトラブルになりやすいのが手荷物です。ルールをしっかり守りましょう。

 

 

機内持ち込み手荷物


サイズ・重さ・個数が厳しい: 多くのLCCでは、身の回り品(ハンドバッグなど)1個と手荷物1個の合計2個、総重量7kgまでが一般的です。


サイズも厳密: 大きさの規定(例:3辺の合計が115cm以内など)も厳しく、空港で専用のサイズ測定器(ゲージ)に入れて確認を求められることがあります。


少しでもはみ出すと、追加料金を支払って預け荷物にする必要があります。

 

 

預け手荷物(受託手荷物)


必ず有料・事前予約がお得: 預け荷物は有料です。航空券を予約する際に、同時に申し込むのが一番安く、後から追加したり、当日空港で申し込むと料金が上がります。


重量は厳格: 予約した重量を1kgでも超えると、高額な超過料金がかかります。お土産などで荷物が増えそうな場合は、あらかじめ重めのプランで予約しておきましょう。

 

 

・予約の変更・キャンセルは原則できない


自己都合での変更・払い戻しは不可が基本: 最も安い運賃プランでは、予約の変更やキャンセル(払い戻し)はできません。予定が確定してから予約しましょう。

 

変更可能なプランは割高: 変更や払い戻しが可能な、料金が高めのプランを用意している航空会社もあります。ただし、その場合でも手数料はかかります。

 

天候不良などによる欠航・遅延: 航空会社都合の欠航の場合は、自社の後続便への振替や払い戻しの対応となります。他社便への振替や、それに伴う交通費・宿泊費などの補償は基本的にありません。

 

 

・空港での注意点


チェックインの締め切りが早い: 大手航空会社が出発の20分前まで可能な場合でも、LCCは出発の30分~35分前には締め切られます。乗り遅れないよう、時間に十分な余裕を持って空港に行きましょう。

 

搭乗口やターミナルが遠いことも: LCCは空港の端にある搭乗口や、駅から離れたLCC専用ターミナルを使用することがあります。空港内の移動時間も考慮に入れておきましょう。

 

 

LCCのメリット・デメリットをしっかり把握しお得な旅に出ましょう!

 

 

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