日本の空港の滑走路長さランキング【TOP10】
日本の空の玄関口、その心臓部とも言えるのが滑走路ですが、日本にも世界に誇る長さの滑走路がたくさんあります。その中でも上位10の滑走路をご紹介します!
2025年8月14日
飛行機が安全に離着陸するためには、十分な長さの滑走路が欠かせません。
日本の空港に存在する数多くの滑走路の中から、その長さに注目し、ランキング形式でご紹介します。
日本の航空輸送を支える巨大なインフラのスケールを、ぜひ感じてみてください。
なぜ長い滑走路が必要なのか?
滑走路の必要性は、主に以下の要因によって決まります。
【1】機体の重量
飛行機は重いほど、離陸するためにより速い速度と長い距離が必要です。乗客、貨物、燃料の全てが重量に含まれます。
【2】気象条件
気温が高いと空気の密度が下がり、エンジン推力や翼の揚力が低下するため、より長い滑走距離が必要になります。同様に、追い風の場合も対気速度を得るために長い距離を走る必要があります。
【3】空港の標高
標高が高い空港は空気が薄いため、平地にある空港よりも長い滑走路が求められます。
日本の滑走路長さランキング 1-3位
🥇1位: 4,000m
・成田国際空港(千葉県)A滑走路
・関西国際空港(大阪府)第2滑走路
日本の滑走路の頂点に立つのは、成田国際空港のA滑走路と、関西国際空港の第2滑走路で、その長さは実に4,000mに達します。
これは、世界最大級の旅客機であるエアバスA380や、大型貨物機が、満席・満載の状態で、燃料を最大限に搭載し、地球の裏側まで向かうような長距離国際線の運航を可能にするための長さです。
日本の空の玄関口として、世界中の都市とを結ぶ重要な役割を担う両空港ならではの、まさに大動脈と言えるでしょう。
🥉3位タイ: 3,500m
・関西国際空港(大阪府)第1滑走路
・中部国際空港(愛知県)
1位に続き、関西国際空港の第1滑走路と、中部国際空港の滑走路が3,500mでランクイン。
この長さも、大型機の長距離国際線の運航に十分対応できるものです。
関西国際空港は2本の長大滑走路を駆使し、24時間体制で多くの航空機を受け入れています。
また、中部国際空港は、日本の中心に位置する地理的優位性を活かし、国際的な旅客・貨物輸送の拠点として機能しています。
日本の滑走路長さランキング 5-10位
5位: 3,360m
・東京国際空港(羽田空港)(東京都)C滑走路
日本の空のネットワークで最も重要なハブ空港の一つ、羽田空港。
そのC滑走路が3,360mで5位に入りました。
都心に近接しながらも、これだけの長さを確保することで、国内線のみならず、近年増加している国際線の大型機にも対応しています。
4本もの滑走路を持つ羽田空港の中でも、最も長いこのC滑走路は、日本の政治・経済の中心地を世界と結ぶ上で不可欠な存在です。
6位: 3,050m
・三沢飛行場(青森県)
6位には、少し意外かもしれませんが、青森県の三沢飛行場がランクイン。
ここは航空自衛隊とアメリカ空軍が使用する軍民共用空港であり、その特殊な役割から3,000mを超える滑走路が整備されています。
民間航空機だけでなく、大型の軍用輸送機や戦闘機などの運用も考慮された長さとなっています。
7位タイ: 3,000m
3,000mの滑走路は、日本の主要な地方拠点空港における一つのスタンダードと言える長さです。
このクラスの滑走路があれば、中・大型機の国内線はもちろん、アジア方面を中心とした国際線の運航にも十分対応可能です。
・新千歳空港(北海道)
・東京国際空港(羽田空港)(東京都)A滑走路
・大阪国際空港(伊丹空港)(大阪府)B滑走路
・青森空港(青森県)
・函館空港(北海道)
・広島空港(広島県)
・鹿児島空港(鹿児島県)
・熊本空港(熊本県)
・長崎空港(長崎県)
・那覇空港(沖縄県)
まとめ
滑走路の長さは、その空港がどのような役割を担い、どのような航空機の運航を想定しているかを示す重要な指標です。
今回ご紹介した長大な滑走路は、日本の経済や文化、人々の交流を支える、誇るべきインフラと言えるでしょう。
次に飛行機に乗る機会があれば、その足元の滑走路にも少しだけ注目してみてはいかがでしょうか。
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