中国旅行特集-シルクロードを巡る旅-

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新疆ウイグル自治区

新疆ウイグル自治区イメージ画像

新疆ウイグル自治区は、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インドの8つの国と隣接する中国最西端の自治区。中国最大の砂漠、タクラマカン砂漠を擁し、広大な中国の中にあって中央アジアや中東の雰囲気も併せ持つ特異な地域である。
今でこそ中国の一省区となっている新疆ウイグル自治区だが、歴史的には異なった文化圏に属してきたため、民族、言語、宗教などの点で、中国内地とは大きく異なっている。地理的な条件から、多くの少数民族で構成されており、多様な文化が共存しているが、中でも人口の半数を占めるウイグル族の影響力は強く、街のあらゆるところでイスラム教文化が感じられる。

シルクロードイメージ図
ウルムチイメージ図

ウルムチ

省・自治区としては中国最大の面積を持つ新疆ウイグル自治区。その区都であるウルムチは、新疆ウイグル自治区の政治、経済、文化の中心となっている。
この地区は、長く遊牧民の拠点都市として繁栄して来たが、前漢時代に西域都護符が置かれ、中国と遊牧民国家との間で攻防が繰り広げられた後、中国王朝の支配下に入った。清代には清朝政府がここに満州八旗兵を駐屯させ、新疆支配の中心地とした。19世紀にロシアが侵攻してくると、対ロシアの軍事拠点として重要度を増し、その規模は一段と拡大された。
現在のウルムチは、工業都市として発展を続け、高層ビルの建ち並ぶ大都会。近代的な街とシルクロードの浪漫が交わる街で、中国の新たな一面を発見する。

トルファンイメージ図

トルファン

龍勝棚田は龍脊山の山岳地帯に開拓され、「世界の棚田の冠」と称されるほどスケールの大きな棚田が広がる景勝地。この棚田は元の時代から今も変わらずその姿を残しており、代々この地に暮らす人々が、絶え間ない努力とノウハウを重ねて守ってきた努力の賜物である。

高昌故城(こうしょうこじょう)

高昌故城は漢代から約1000年間栄えたトルファンの王城跡地。総面積約200万㎡の城塞都市で、最大3万人が生活していたと言われている。
故城は、日干しレンガを積み上げた建築物で構成されており、風化が激しいところもあるが、その姿は今も面影を残している。
唐代に玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)がインドへ行く途中にここに滞在して、1ヶ月にわたり説法を行った場所としても有名だ。
広大な面積のため、入口に待機しているロバ車に乗って見学することをおすすめする。

ベゼクリク千仏洞

火焔山の北麓にある高昌国の仏教遺跡で、80以上の石窟があり、その多くに壁画が残されている。今ではほとんどが異教徒に破壊されたり、ヨーロッパ諸国に持ち去られてしまったが、いくつかは残されており、修復作業がなされている。
中でも鮮やかな色彩を放つ涅槃図や西方浄土などの壁画は必見。当時のウイグル文化を知る上で貴重な資料となっている。

火焔山(かえんざん)

極度の乾燥地帯であるトルファン盆地の中心にあり、夏には地表から立ち上がる陽炎が燃え上がる炎の様に見えるため、火焔山と呼ばれる。「西遊記」の舞台でもあり、中国では知らない人がいないほど有名な観光地だ。
見渡す限りの乾燥した砂の風景には、植物は一切無く、夏には地表温度が70度を越したこともあるほど。火焔山付近が、「火州のなかの火州」と呼ばれる所以である。

トルファンおすすめ観光スポット

敦煌イメージ写真

敦煌

敦煌は、漢の武帝が置いた、河西四群(かせいしぐん)のひとつで、東西交易の要衝として繁栄したオアシス都市。様々な民族に支配された歴史もあり、各民族の文化が融合したおかげで、豊かなシルクロード文化が育まれた。見どころの多くは郊外にあり、その代表は「砂漠の大画廊」と形容される莫高窟(ばっこうくつ)。仏教芸術の宝庫で、思う存分シルクロードの歴史を感じよう。

莫高窟(ばっこうくつ)

莫高窟は、中国最大の石窟遺跡で、ここを見ずにシルクロードは語れないと言われるほどの名所。砂漠を背景に、大小様々な窟が並ぶ様は圧巻で、仏教や神話に基づいた壁画や仏像など、仏教芸術の数々が収められている。

鳴沙山(めいさざん)

敦煌市内から東西約40km、南北に20kmにわたる巨大な砂山。鳴沙山の名はある一定条件の下で、砂山を人が滑り降りると地響きのような音を立てることから由来。麓には2000年も超えて絶えることなく湧き続けている不思議な泉「月牙泉」(げつがせん)がある。

敦煌おすすめ観光スポット