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「楽しい」を「学び」に繋げる!
主体性を引き出す人材育成

公開日: 企業イベント

皆さんは、日々の業務において「知っておくべき知識」を知るためにどのような行動をしていますか?
企業の商品やサービスの背景、市場の動向など「知っておくべき知識」の重要性は誰もが認識しています。しかし、さまざまな理由から、多くのスタッフが自ら積極的に「知るための行動」を起こせていません。知識が表面的な理解に留まってしまうと、モノの背景にある「物語」への愛着や、お客様にその価値を伝える熱量が生まれにくい状態に陥ってしまいます。

では、このような現状を打破し、スタッフに「自ら知ろうとするきっかけ」を与え、「なぜ」「どのように」を深く考える習慣を育む環境を、企業はどのように作り出せば良いのでしょうか。

本コラムでは、アパレル企業様の事例をもとに、自ら考えるスタッフが育つ環境作りの秘訣をご紹介いたします。

知るための行動が消極的になっている理由

・SNSの普及やAIの発達
SNSの普及やAIの発達により、知りたいことの「正解」にたどり着く労力が劇的に低下しました。「正解を直ぐ手に入れられる」という安心感が、自ら深く探求する行動を阻害しています。この「正解が用意されすぎている環境」が自ら知ろうとする力を弱めてしまっています。


・情報が自然に流れてくる
自分の興味関心に最適化された情報がアルゴリズムによって自動的に流れてくるようになりました。その結果、情報を取捨選択する機会が奪われ、必要な情報を見極める力が弱まり深く考える習慣が失われています。


・正解を与えられる研修スタイル
これまでの社内教育ではマニュアルやOJTが確立された環境があることから、自ら深く考えたり、情報を探求したりする行動を「不要な負担」と認識してしまいます。その結果、「知る努力」を非効率と考え知る努力を避けてしまいます。

このように、自分で正解を探さなくても直ぐに情報が手に入る環境が社員の知ろうとする力を奪っていることがわかります。
正解がすぐに見つかる現代において、自ら問い、答えを生み出す環境の研修こそが必要不可欠となっています。

考える習慣を育む環境の再定義

従来の研修環境と、これからの時代に求められる研修環境には違いがあります。
それは情報の「ベクトル」です。情報や知識が組織内でどのように流れて行くか、その「情報の流れ」がとても重要です。
情報があふれる世の中だからこそ、真に価値があるのは「自分で情報を探しに行く力」と「そこから生まれる考え」です。会社が情報を「与える」のか、社員が自ら情報を「探りに行く」のかこの矢印の向きが、自走する組織を作るための第一歩となります。

・受動的な学び
従来の研修では、一方的な情報をインプットさせることが中心となり、参加者は情報を吸収することに集中し、相互のコミュニケーションではなく、聴き手としての役割に徹している状態となっています。それにより、「学ばなければならない」という義務感から、知識の丸暗記など最小限の努力に留まってしまう傾向があります。


・能動的な学び
今後求められる研修のあり方は、「知りたい」という参加者自らの探求心をくすぐり、「知る努力」を楽しいと感じさせるきっかけを与えることにあります。参加者自らの探求心をくすぐるような研修設計をすることで、主体的に学ぶ人材を育成することができます。この能動的な学びのスイッチとなるのが、「感情」です。
特に、「楽しい」という感情は「もっと知りたい」という探求心を引き出し、自ら情報を探る主体的な行動のスイッチとなります。

「会社が情報を与える」から「自ら情報を探りに行く」へと転換する鍵は、感情を「気づき」の起爆剤とすることです。これにより、「楽しい」という気持ちが「もっと知りたい」という探求心となります。この転換を促すために、従来の研修環境から切り離された「非日常の空間」で探求心を引き出す環境を提供することが、スタッフ一人ひとりの主体性を無理なく引き出すきっかけとなります。

非日常という空間がもたらす可能性

日常の延長線上では、私たちは「すぐそこにある正解」を探してしまいます。しかし、海外という非日常の空間は、従来の常識が通用しない「違和感」をもたらします。この違和感こそが、「なぜ?」「どうして?」という疑問を引き出し、固定化された「考え方」を変えるきっかけとなります。

正解がなかなか見つからない状況で、「自分はどう感じるのか」を問い続けることで、感性が磨かれ、自ら考える習慣が身につくのです。このような非日常の空間を活用することで、前章で述べた「知るきっかけ」という能動的な学びの環境を提供することができます。

「楽しさ」を「成果」へと転換させる研修スキーム

非日常の空間に入り込むことによって参加者の感性を揺さぶり、気づきを与える研修の環境こそが、海外研修です。しかし、企業として巨額のコストを投じる以上、個人の「楽しかった」という思い出作りだけで終わらせるわけにはいきません。
そこで、参加者の「楽しみたい」という気持ちを活かして参加者の意識を「受動的」から「能動的」に変える研修スキームをご紹介いたします。

研修スキームの定義

参加者が「海外研修を楽しみたい」という行動原理から、自然な「気づき」が生まれます。その「気づき」が業務の中で「学び」に変わり、「成果」に繋がることでさらに「気づき」が生まれるという好循環になります。

背景

主催者側は「研修」である以上、「遊び」ではなく「学び」として結果を得て欲しいと考えています。
一方で、参加者側は研修が目的であることから「気づき」を「学び」として説明しようとしますが、実際は「せっかくの機会を楽しみたい」ということが行動原理にあり、その中で「学び」に至っていない無数の「気づき」を得ています。その「気づき」がやがて、「仕事だったらどう活かせるだろう」というような「学び」として活かされます。
このようなことから、主催者側は「学んで欲しいこと」を直接提示するのではなく、参加者の「気づき」をきっかけに「学び」に繋げる体験設計の効果を示すことができます。

事例研究「知るきっかけを与える体験設計」

企業が情報を与えるのではなく、参加者に「知りたい」と思わせる新たなアプローチは、具体的にどのような非日常の体験を生み出したのでしょうか。
あるアパレル企業様が実際に非日常の空間で自らの感性を磨いた体験をご紹介します。

アパレル企業様
渡航先:モロッコ
目的 :成績優秀者のインセンティブ旅行を兼ねた海外研修


◆要望
非日常の空間で自らの感性を磨く旅
参加者同士のブランドを超えた交流


◆ポイント① 参加者自ら発見や学びを得られる環境提供
庭園を訪れたり現地の建築物に触れたスタッフからは、「色使いが新鮮」「空間の使い方が刺激的」といった声が上がり、日本では見ることのできない色彩やデザインを見たことにより、固定化されていた感性を磨くことができました。
また、このように感性を磨いたことを通し、「接客や提案の引き出しが増えた」と実感する声や、多様な顧客層を持つ店舗の参加者からは、「海外の方も多いので(文化背景を)理解した上で関わりが持てそう」といった声も上がり、体験を通して自ら発見や学びに繋げている参加者も見受けられました。


◆ポイント② 参加者同士の交流
ブランド・年次を超えた交流を少人数グループでの行動を通じて設計することで、「仕事に対する熱量や考え方に触れ、自分ももっと頑張ろうと刺激をもらった」「高い意識を持つメンバーと過ごすことで、視座が高まった」という声があがりました。
組織の枠を超えた交流が多様な視点や価値観に触れる機会を創出し、一人の気づきが他のメンバーの学びとなり、相乗効果を生み出しました。

研修の成果

◆参加前
当初、多くの参加者は、「きれいな景色を見たい」「現地でラクダに乗りたい」「異国の地を楽しみたい」といったような旅への期待を寄せており、学びに対する姿勢は低い状態にありました。
インセンティブ旅行ということもあり、参加者は日々の業務に対するご褒美を受け取るというスタンスであったり、自ら「積極的に知ろう」とする行動には至っていないことがうかがえます。


◆参加後
庭園や建築物などで色彩や空間を体感した参加者は「店舗ディスプレイでどう活かすか」といったような自身の引き出しにする様子が見受けられました。
また、職人の手仕事を目の当たりにしたことで、製品の背景にある膨大な労力を体感し、「商品の価値をもっと熱量を持って伝えたい」という声も上がりました。
当初は「積極的に知ろう」とする姿勢が低かった参加者ですが、研修後には「知ること」に対してポジティブに捉えている参加者が増加しました。


◆成果
企業が参加者に情報を「与える」プログラムから参加者が「自ら考え、感じる」プログラムにシフトしたことで参加者の意識に変容がありました。当初、日々の業務に対するご褒美を受け取るという受動的な姿勢でしたが、旅を楽しむ中で自然と学びを得たり、知ろうとする能動的な姿勢へと変化しました。このような変化によって、多様な学びと発見から自ら考えようとするきっかけとなり、帰国後の業務においても、研修から学んだことを活かそうとする参加者が多く見受けられました。

結論

「知り方」を与える環境を提供することは、「知ろうとしなかった」参加者の意識を変えることができます。単に、情報を与える受動的なプログラムから、楽しむ中で自然と気づきを得る能動的なプログラムへシフトすることで参加者の知的好奇心を掻き立てることができます。このシフトチェンジにより、参加者一人一人の主体的な気づきや学びを引き出し、業務へのエンゲージメントを高める好循環を生み出します。

この「知るきっかけを与える環境作り」こそが、非日常の体験を通して「知識の知り方」を育み、組織の成長を支える主体的な人材を育成するための第一歩となります。
その新たな人材育成のアプローチの手段の1つとして、「海外研修」を、貴社も検討してみてはいかかでしょうか。

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