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紳士の国のスポーツ事情~イギリスの伝統スポーツ~

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"イギリス伝統のスポーツ事情"

イギリス伝統のスポーツ事情 近代スポーツの多くが、イギリスで生まれたものを起源としています。イギリスはスポーツがとても盛んな国で、過去に3度もオリンピックが開催されているほど。今回は、そんなイギリスで人気を集めているスポーツを解説。オリンピック種目では無い競技もありますが、この機会に一通りおさらいしましょう!

クリケット

クリケット

オールのようなバットで打つのがクリケット。競技としてだけでなく、家族で楽しんでいるご家庭もあるとか。

イギリス発祥のスポーツで、今でも高い人気を誇っているスポーツが、クリケットです。日本での知名度はあまり高くありませんが、インドやニュージーランドなど、100以上の国で行われている人気のスポーツです。

インドでは今も国民的スポーツとして人気を集めており、日本のプロ野球のような「プレミアムリーグ」というプロリーグもあります。実は、最近「巨人の星」をクリケットに置き換えたアニメも企画されているのだとか。

クリケットは、投手が投げたボールを打者が打ち、ボールがフィールドに転がっている間に点数を重ねるという野球とよく似ているスポーツですが、かなり趣が違う点もあります。まず一番に気付くのが、バットではなく、船を漕ぐときのオールのような平べったい道具を使うこと。また、投げられたボールが手前でバウンドしようとも打者は打つことができ、どの方角に打っても良いし、打っても走らなくて良いなど、かなり打者に有利なルールとなっています。

非常にゆったりとした調子で試合が進み、テストマッチと呼ばれる国際試合などでは1試合に4~5日かかることもあるのだとか。こうしたのんびりした雰囲気が魅力であり、イギリスでは「紳士のスポーツ」とも呼ばれています。オリンピックでは、1900年のパリ大会で1度だけ競技に採用されました。

ポロ

ポロ

実は、アイスホッケーなどの各種ホッケー競技は、このポロから派生したもの。日本での知名度はいまいちですが、それほど人気のスポーツなんです♪

ポロというと「ポロシャツ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実は、ポロシャツの由来は、このポロというスポーツで着用していたシャツからきています。かの有名なラルフローレンのマークも、このポロ競技をかたどった物なのだとか。ルールは、4人が1チームとなり、それぞれが馬に乗り、マレットと呼ばれるスティックで球を打ち、相手チームのゴールに運べば得点となる、いわば馬上ホッケーです。

このポロ競技、実はとても歴史が古く、約2500年前にペルシャで誕生したと言われています。巧みに馬を操るスポーツであることから騎兵の訓練に最適とされ、チベットやインドで軍人や貴族を中心に広まっていったのだとか。イギリス人がポロに親しむようになったきっかけは、インドに駐留したイギリス連隊がそのおもしろさに魅せられ、19世紀中ごろに本国に持ち帰ったといわれています。

フットボール(サッカー)

フットボール

イギリスはフットボール発祥国ということもあり、オリンピックをはじめとする国際大会にも、各地域ごとに出場する特権を与えられています。

日本でいうところの「サッカー」は、「アソシエーション・フットボール(協会式フットボール)」の省略形(associationの“soc”に接尾辞“er”を付加したもの)であり、現在アメリカを除く英語圏では「フットボール」と呼ぶのが一般的です。

その起源となると少々謎に満ちていて、戦で勝ち取った敵将の頭蓋骨を蹴って憂さ晴らしをしたのが最初だ、などという恐ろしい伝説もあります。ただ、日本にも蹴鞠があるように、どの国でもボール蹴りは昔から楽しまれていたものですので、イギリスでもそうした素朴な遊びから発展したものだというのが真相のようです。

一方、近代的なサッカーは、貴族の子弟の教育を担うパブリックスクール(全寮制寄宿学校)で生まれたものだと言われています。パブリックスクールの生徒たちが、各学校の独自ルールで楽しんでいたものを1863年に統一させ、ザ・フットボール・アソシエーション(FA)を結成。そして1888年には12チームが所属する世界最古のフットボールリーグを設立し、20世紀初頭には全世界統一ルールを定めた国際フットボール連盟(FIFA)が誕生しました。日本は1929年にFIFAに加盟しましたが、現在のように熱狂的とも言えるファンを獲得したのは、1992年のJリーグ開幕以降かも知れませんね。

今では国際大会というとワールドカップの方が有名になってしまいましたが、かつてはオリンピックの目玉競技でもありました。1900年のパリ大会で初めてオリンピックで競技として採用され、この年にはイギリス代表チームのアップトンパークFCが優勝しています。 2012年ロンドン大会では、北アイルランド、スコットランド、ウェールズとともに合同で出場することになっていましたが、イギリスオリンピック委員会を中心として調整をした結果、「イギリス代表」としてエントリーすることで合意され、さらに注目が集まりました。

ラグビー

ポルボロン

サッカーの試合中にボールを持って走りだした少年の名は、ウィリアム.ウェッブ.エリス (William Webb Ellis)だと言い伝えられています。

ラグビーは、イギリスではクリケット、フットボールと並ぶ人気スポーツです。ラグビーが誕生したきっかけは大変ユニークで、1823年に有名なパブリックスクールである「ラグビー校」の生徒が、フットボールの試合中にボールを抱えたまま相手のボールに走ったのが起源なのだとか。そうした経緯もあり、現在でも正式には「ラグビー・フットボール」という名で呼ばれています。

実は、当時のフットボール(サッカー)では手を使うことも認められていたのですが、ルールが統一された際、「ボールを持って走ること」などが認められなくなったことに一部のチームが合意できず、脱退。その脱退チームにより、ロンドンでラグビー協会(RFU)が設立されました。サッカーを起源とするだけに、本場イギリスのラグビーは試合中にキックを多用しており、日本のように手でパスをつなぐことを重視する方式とは一線を画しています。

今までのオリンピックでは、1900年、1908年、1920年、1924年の4度、15人制のルールで正式種目として採用されましたが、次回は、2016年リオデジャネイロオリンピックで7人制ラグビーとして復帰することが決まっています。

F1(イギリスGP)

F1

F1の平均時速は約350km/h。驚異的なスピードですが、直線コースではさらに400km/hまで加速することもあるのだとか。

実は、1950年にF1が初めて開催された際の記念すべき第1戦がこのイギリスGPであり、各国で開催されるF1グランプリの中ではもっとも伝統のあるレースとされています。イギリスGP自体は1926年から開催されていたのですが、1950年以降はF1グランプリに組み入れられる形で開催されています。

グランプリが開催されるのは、シルバーストン・サーキットという歴史ある会場で、こちらは第二次大戦の空軍基地の跡地を活用したものだと言われています。かつては、のどかな田園に囲まれていたこともあり、レース中にコース内に侵入した羊を撥ねてしまうといった事故もあったそうです。

そうした伝統あふれるシルバーストン・サーキットですが、最近は老朽化が目立ち、会場を余所のサーキットに移すといった案も出たそうですが、シルバーストンを愛するファンの声もあり、しばらくは移転も取り止めとなったそうです。こうした辺りの事情は、鈴鹿サーキットの存続を望む、日本のF1ファンには羨ましい話かも知れませんね。

イギリスGPは1926年に開始され、1928~1947年に所々中断があったものの、現在までに1年も欠かさず開催されている世界的に見ても非常に貴重な、イギリスの人気スポーツなのです。