沖縄の伝統工芸に触れる。作ってみようやちむん体験
最終更新日:2025.09.26
沖縄の魅力は自然だけではありません。
沖縄に足を運んだら、長い歴史が培ってきた伝統や文化にも触れてみたいもの。その一つが沖縄独特の焼き物「やちむん」です。
ぼってりとした質感と力強い絵付けはどれも個性的で、日々の暮らしを豊かに彩ってくれます。
良質なテーブルウエアとして、気の利いたおみやげとして人気のやちむんは、購入はもちろん、やちむん作り体験もオススメ!
沖縄旅行の素晴らしい思い出作りになります!
CONTENTS
「やちむん」って、どんな焼き物なの?
「やちむん」って、どんな焼き物なの?
「やちむん」とは、沖縄のことばで「焼物(=焼きもん)」のこと。ぼってりとした厚みと重みのある質感が大らかで、力強い絵付けも特徴です。
「やちむん」は、日本本土のほか中国や朝鮮、そして東南アジア諸国の文化の影響を受け、長い年月をかけて作り上げられました。
1682年には、琉球王府が県内に分散していた窯場を、工芸産業振興政策として那覇市壺屋に統合。ここから「やちむん」の代表格である「壺屋焼(つぼややき)」の歴史が始まりました。
「やちむん」は沖縄の暮らしに深く根付いている産業文化です。また、近年はモダンでデザイン性にすぐれたものも多く、しゃれた沖縄みやげとしても人気を博しています。
「やちむん」って、どんな焼き物なの? 提供:OCVB
やちむんの種類としては、本土にもある一般的なお皿やお椀(マカイ)、鉢(ワンブー)、湯呑み、急須(チューカー)などがあります。
また他にも、「厨子甕(ずしがめ・ジーシーガーミ)」、「按瓶(あんびん)」、「嘉瓶(ゆしびん)」、「抱瓶(だちびん)」、「カラカラ」、「蓋物」など、沖縄ならではのアイテムも豊富です。
世界に一つの焼き物を作ってみよう!やちむん体験施設
世界に一つの焼き物を作ってみよう
沖縄には、やちむんの作陶ができる体験施設が各地にあります。屋内施設なので、天候や季節に左右されません。
悪天候なときや、冬のシーズンの沖縄観光スポットとして、一年を通して重宝します。特に、梅雨や台風シーズンでの沖縄旅行なら、要チェックです。
自分で作った、世界に一つだけのやちむんを作りましょう。手びねりやろくろ、絵付け、かわいいシーサー作りも体験できます。
やちむん&カフェ 群青
やちむんシーサー作り体験 ※イメージ
焼き物工房「陶眞窯(とうしんがま)」に併設しているやちむん&カフェ。陶眞窯は、鮮やかなブルーの色彩が印象的。
カフェではシーサー石窯で焼き上げたピッツァを陶眞窯の器で味わえ、インスタ映えすると人気です。
陶芸体験では、シーサー作り体験やうつわ作り、ロクロ、絵付けなどが用意され、参加者には箸置きがプレゼントされます。
育陶園
やちむん体験 ※イメージ 提供:OCVB
約300年の歴史を有する、壺屋の窯元「育陶園(いくとうえん)」。沖縄の土と手作りの釉薬を使い、伝統的な器やシーサーからモダンな器まで製作しています。
また陶芸体験では、シーサー作りやロクロ体験、絵付け体験などができます。
atelier+shop COCOCO
やちむん ※イメージ 提供:OCVB
陶芸作家ヨコイマサシさんが運営する、工房と店舗、カフェが一体化したスポット。インスタ映えするおしゃれさが、女性を中心に人気です。
独自の技法「紅型陶器」で作られた表札や、かわいい食器の販売を行っています。
併設された工房にて作品は作られ、敷地内には簡単なランチとドリンクが楽しめるスペースもあります。ランチは金曜日と土曜日限定です。
陶芸体験教室は、ロクロでのカップ作り、自由に作陶できる「ロクロ三昧コース」などがあります(体験教室は休業の場合もあるので必ず事前連絡を)
- 住所:〒901-0612 沖縄県南城市玉城字當山117
- 電話:090-8298-4901
シーサー体験 琉球窯
かわいいシーサー ※イメージ
沖縄の家の守り神・魔除けになる「シーサー」を、体験工房内気軽に体験できます。
予約不要での体験も可能で、作って直ぐにお土産として持ち帰ることもできる「シーサーアクセサリー絵付体験」「漆喰シーサー絵付体験」「陶器シーサー絵付体験」「素焼きシーサー作り体験」から、琉球土をこねて本格的に作る「陶器シーサー作り体験」まで、人それぞれメニューを選べるのもポイントです。
On the Beach CAFEを併設しているので、ドリンク片手にシーサー作りを体験したり、美味しいランチやデザートをビーチの景色を楽しみながらいただけます。
ファミリーやカップル、女子会で、沖縄の海を眺めながらのシーサー体験は、沖縄旅での最高の思い出になりますね。
- 住所:〒905-0428 沖縄県国頭郡今帰仁村今泊612-2 オンザビーチカフェ内
- 電話:0980-56-4561
やちむんを購入したいならココ!
やちむんを購入したいときは、お気に入りの工房があればそのアトリエで購入することができます。
また、いろいろな作家や作品から選びたいときは、やちむんの工房が集まっているスポットに足を運んでみましょう。さまざまな個性のやちむんに出会うことができます。
壺屋やちむん通り
壺屋やちむん通り 提供:OCVB
やちむんが好きなら「壺屋やちむん通り」へ足を運んでみましょう。約330年前、琉球王府が県内の各地に分散していた陶工を壺屋に集めたのが、「壺屋焼」の始まりです。
ここは今もなお、赤瓦の屋敷や木造家屋など、古き良き沖縄の面影が色濃い石畳のストリート。
現在は、40店ほどの店舗と20軒ほどの工房がここで活動しているので、バラエティ豊かなやちむんに出会うことができます。
また、国際通り牧志中央市場からも近いことから、穴場的な観光スポットとしても知られています。
- 住所:〒902-0065 沖縄県那覇市壺屋1-9-32(那覇市壺屋焼物博物館)
- 電話:098-862-3761(那覇市壺屋焼物博物館)
読谷やちむんの里
読谷やちむんの里 提供:OCVB
人間国宝・金城次郎氏など、19ものやちむんの作家工房が集結したスポット。焼き物好きなら必ず訪れたい施設です。
作陶に最適なのどかな環境の中で、素晴らしい作品が生み出されています。
共同売店は「北窯売店」と「読谷山焼窯共同売店」の2つがあり、ベテランから若手まで個性たっぷりな作品に出合えます。
- 住所:読谷村座喜味2653-1
- 電話:098-958-6488(北窯売店)
- 電話:098-958-4468(読谷山窯共同売店)
読谷やちむん市
やちむん市 ※イメージ 提供:OCVB
毎年の2月の最終土・日曜日、「JAファーマーズマーケットゆんた市場」前の広場で開催される陶器市で、2日間の来場者はおよそ2万人にもおよぶ大規模なイベントです。
読谷村内に工房を構える30か所の窯元が参加し、個性豊かなやちむんがズラリ並んでいる風景は実に壮観です。
プライスも、通常よりもかなり割安で手に入れることができます。
- 住所:〒904-0302 沖縄県読谷村喜名2346-11(JAファーマーズマーケットゆんた市場)
- 電話:098-958-1020(よみたん社協共同販売センター)
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