赤レンガの屋根が連なり、昔ながらの八重山の風景が色濃く残るのが竹富島。その風情あふれる景観と、居心地の良さで、八重山諸島の中でも多くの観光客が憧れる存在です。 水牛車がのどかに通り、民宿のあちこちから三線の音が響く竹富島。その魅力をご紹介します。
竹富島ってどんなところ?
八重山諸島に位置する竹富島。石垣島から船でわずか10分ほどの距離にあり、島の全周が9キロしかない小島ですが、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれているほど、古き良き沖縄の原風景を残しています。
色鮮やかな花が咲き、赤レンガ屋根が並ぶ風景は、誰もが観光パンフレットで目にしたことがあるでしょう。
のんびりビーチやマリンアクティビティ、竹富島観光の代名詞と言える水牛車など、尽きない楽しみがあります。
石垣島から近いこともあり、日帰り旅行でも十分楽しめるスポットといえます。

竹富島へのアクセス
沖縄本島から竹富島への直行ルートはありません。また竹富島に空港はありません。通常は、沖縄本島から飛行機で石垣島に渡り、石垣島から船で竹富島にアクセスします。
石垣島から竹富島へ定期船は、石垣港の「離島ターミナル」から、安栄観光、八重山管区フェリー、石垣島ドリーム観光の3社が運行しています。
定期船は通年運行で、1時間に約3本ほど出ているのでアクセスには困りません。所要時間は約10分。また定期船会社が運営する定番的なツアーも豊富なので、竹富島観光が初めてという人は、そちらを利用してみるのもオススメです。

竹富島といったら何はなくとも水牛車!
竹富島といったら、真っ先に頭に浮かぶのは水牛車でしょう。水牛がのんびりと観光客が乗る牛舎を曳き、赤レンガ屋根の昔ながらの街並みをはじめ、ガジュマルの木やデイゴなど四季の花々を眺めながら、のんびりまったりと巡ってくれます。ガイドさんは途中で三線を持ち出し、沖縄民謡を歌ってくれ、風情たっぷり。所要時間は30分ほどです。
運営業者は「新田観光」と「竹富観光センター」の2つがあり、前者は要予約、後者は予約不要(10名以上のみ要予約)。巡るルートはすこし異なるので、可能であれば2つとも体験したいものです。
なお竹富港から水牛車の乗り場までの送迎バスも出ているので便利です。

竹富島の見どころ(集落)
集落での見どころは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれている「赤瓦の町並み」そのものだと言えます。沖縄全体を見渡しても、ここまで伝統的な建物が整然と残っている一帯はなかなか見ることができません。竹富島の赤瓦の町並みには、住民の人々の故郷への思いが込められています。

竹富島の家は、赤い屋根瓦と、積み上げられた石垣が特徴です。屋根瓦漆喰で固められた台風などで瓦が吹き飛ぶことがありません。また、瓦の上にちょこんと鎮座している魔除けのシーサーのユーモラスな表情も見どころです。
古き良き町並みを一望できる「なごみの塔」という展望台がありましたが、残念ながら2016年に閉鎖されてしまい、現在では近隣にその代わりとなる展望台があります。
その他、沖縄を代表する民謡曲「安里屋ユンタ」のモデルとなった安里屋クマヤの「生誕の地」や「墓」も見どころスポットとして人気があります。
また、世持や西塘、玻座間、東パイサージ、晴明など、島の各所に存在する御嶽(霊場)は、パワースポットとして女性を中心に人気です。

竹富島の見どころ(集落外)
集落外の竹富島の見どころといえば、やはり美しい海の景色でしょう。その筆頭は、八重山諸島でも指折りの透明度と美しさを誇ると言われる「コンドイ浜」。竹富島で唯一、泳ぐことができるビーチです。その評判は、実際にこの目で見ると一目りょう然。透んだエメラルドグリーンの海が眼前に広がり、白い砂浜とのコントラストはまばゆいほど。しかも遠浅で、波もほとんどありません。のんびり海水浴にはこれ以上ないビーチと言えます。
ただし遠浅なので、本格的なシュノーケリングには不向き。「水遊び」をメインに考えましょう。

もう一つの有名な「カイジ浜」は、静けさがただようビーチ。残念なことに遊泳禁止の場所ですが、ここは別名“星砂の浜”と言われているロマンチックなスポットです。
砂浜の砂をすくって見ると、星のような形をした砂が目に止まります。これは、有孔虫という原始的な生物の殻が、砂浜に流れ着いたもの。旅の思い出に拾って、持ち帰りたいものです。

日帰り観光では味わえない、宿泊者だけが目にすることができるフォトジェニックが、夕陽の風景です。特に、西表島方向にまっすぐ伸びる「西桟橋」から眺めるサンセットは、素晴らしいのひと言。この眺めを目に焼き付けるために、多くの人が桟橋に集まります。日没後、空の色がだんだんと変化していくさまも、実にロマンチックです。2005年には国の有形文化財に登録されました。

竹富島の食事処
竹富島での食事といえば、変わらぬ人気を誇るのが、八重山そばの名店「そば処 竹の子」。八重山そばは本島の沖縄そばとはやや異なり、細めの麺が特徴。コクのあるスープとの相性が抜群です。島とうがらしで作った「クチュ」という香辛料をかければ、風味はさらに豊かに。そばはなくなり次第終了なので、注意しましょう。

「お食事処 かにふ」は、地元食材をふんだんに使った八重山の地元料理が食べられる店。ちゃんぷるーや八重山そばなど、ウチナーの味を満喫できる他、ちょっとゴージャスに石垣牛ハンバーグなどもいただくことができます。
(出典:公式HP)
その他、集落内には食堂やカフェ、パーラーなど、15店舗ほどの飲食店があり、島グルメを満喫できます。
竹富島の宿泊
竹富島の最高級リゾートホテルといえば、あの星野リゾートが手掛ける「星のや竹富島」。伝統的な赤瓦の客室は1つ1つが独立していて、暮らすように滞在できます。

ぐっと庶民的な民宿も豊富です。客同士のゆんたく(おしゃべり)は、民宿ならではの醍醐味といえます。
女性に人気なのは「泉屋」で、伝統的な民家の他、離れも2棟完備しています。宿の前には水牛車が通り、実にのどかな風情で滞在できます。
ツウやリピーターから圧倒的支持を得ているのは「民宿 のはら荘」。また、島で一番古い「高那旅館」も風情があります。
竹富島のお土産
竹富島のお土産は、港の港待合所「てぇどぅん かりゆし館」などで購入が可能です。島の思い出を胸に、出港前にあれこれ選びましょう。
竹富島のおみやげは、ヒハツモドキを乾燥させた「ぴーやし」という島胡椒が定番。そばやチャンプルーといった沖縄料理の風味づけに大活躍します。
竹富島をはじめとする八重山みやげとして人気なのが、ミンサー織の格子柄をスタンプにしたものや、柄をモチーフにしたTシャツです。5つと4つの模様なのは「いつ(5)の世(4)までも末永く」という意味が込められています。

その他、カイジ浜でとれる星砂を小さなボトルに詰めたお土産も人気。ユニークなところでは、竹富郵便局から出す「風景印」の押されたハガキはいかが。島から自宅に投函すれば、「思い出」という自分へのおみやげにもなります。


体験カテゴリの最新記事
-
- 2020.11.18
沖縄のリゾートゴルフを楽しむ!人気でおすすめゴルフ場7選!
-
- 2020.09.23
パウダースノーを楽しむ北海道のスキー場 おすすめ10選!
-
- 2019.08.13
沖縄の子連れ旅行!そのコツとおすすめスポットを分かりやすく解説!
-
- 2019.04.06
沖縄の「青の洞窟」でシュノーケリング!魅力や方法を徹底解説
-
- 2018.12.04
初めての人に送る、これぞ決定版!沖縄観光おすすめコース
-
- 2018.11.30
沖縄観光でモノレールの「ゆいレール」を徹底活用する方法