海外渡航者必見!「コロナ禍の中国渡航」をインタビュー取材!

~ ’20年12月 中国広州へ渡航した Aさん~

公開日:2021年1月27日

無題ドキュメント

新型コロナウイルス感染症が世界に広まり、各国では海外渡航が制限されています。ビジネストラックを開始した国も増えてきた中、これから中国へ渡航されるお客様にとって参考になる有益な情報を届けたい。そこで、12月に中国(広州)へ渡航されたAさんへ試みたインタビュー取材の内容より、出発前から入国時、ホテル隔離中の状況などをお伝えさせていただきます。(Aさんはレジデンストラックを利用)

招聘状取得から10日で出発、平時予算の3~4倍に驚く

「もともと10日程の出張期間だったので出張予算の見積とったときから往復の隔離期間、航空券代高騰、PCR検査等でトータル3~4倍いったのではないですかね。予算と全然違うじゃないかという話になって社内で予算外での再申請となりました。苦笑」と、渡航前からのご苦労を包み隠さずお話くださったのは、今回取材をお願いしたAさん。
従来の渡航手続きと比べ、事前に行う処理の多さと初めての手続き内容もあり、確認と予算取りにはかなりの時間を要したそうだ。

「普通だったらWEB申請して、暫くすれば事務処理のフローに乗るものの、間に合わないので1件1件お願いしては戻されを何度も繰り返し、本当にギリギリでした。」
現在中国へ渡航するためには、現地省政府レベル以上の発給許可書類〈招聘状(邀请函)〉が必要だ。この連絡がきて初めて出発の目途が立つ。 指定された日程を目安に渡航できるよう、ビザ申請や航空券手配、PCR検査など一気に準備を進める事になる。
※参考サイト 在上海日本国総領事館「中国査証の申請要件に関する通知」(外部サイト)

現在HISではビザ申請の代行手配が可能であり、航空券・PCR検査予約代行とあわせお手伝いさせていただいた。Aさんの手配を担当していたHIS並木に当時の話を聞いた。航空会社が提供する運賃には「早割運賃」や「往復割引運賃」というものがあったが、コロナ禍では「正規運賃」と呼ばれる、いわゆる割引されていない航空券のみの取り扱いが多い。今回Aさんの渡航でも、正規運賃の航空券となったため、通常の渡航よりも料金が高くなる傾向があり、合わせて航空会社によって料金が大きく変わることもなかった。
現在、広州にはANA、JAL、中国南方航空の3つの航空会社が運航している。今回Aさんは、往路をJAL・復路にANAという2つの日系航空会社を利用する旅程となった。理由は2つ。

1つ目は、仮予約の利用だ。
Aさんが航空券の手配を進めた当初、ビザが申請途中であったり業務スケジュールの調整もあり、空席を確認しても「発券」=「航空券を確定する」ことができなかった。発券すると変更が効かないためだ。通常時であれば「正規運賃なら変更出来るでしょ?」と思うかもしれないが、コロナ禍の中国系の航空会社は原則、発券後の日程変更は再購入が必要となる。そこで、今回は仮予約が可能な日系の利用となった。 中国系の航空会社は、日本からの予約手配を一部制限しているが、HISは現地HIS支店と連携を取り、手配が可能となっている。

2つ目の理由は、就航便の少なさによるスケジュール調整だ。
コロナ以前は中国には同都市に何本も就航便が飛んでおり、業務上のスケジュールや出張者の好みによって自由に便を選ぶことができたが、コロナ禍の限られた便数ではAさんの業務スケジュールに合わせることが難しかった。
そのため、往路・復路で片道ずつの航空券を利用する事となった。
Aさんの社内で「海外渡航は禁止」に近い状況のなか、稟議や現地との日程調整などかなり難航され、出発の前日にパスポートを受け取るというギリギリのスケジュールだったが、何とか出発当日を迎えられた。

▼準備から当日到着までの大まかな流れ

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※申請手順や必要事項は予告なしに変更になる場合がございます。
ご渡航の際は、必ず大使館情報のご確認をお願いいたします。

「グリーン健康コード」の取得とアプリ「WeChatPay」

担当したHIS並木も理解するのに時間がかかったという事前の登録申請「グリーン健康コード」や「WeChat」上での各種申請について。
日々、変動のある内容のため、渡航される際は再度大使館ページや外務省ページの確認が必ず必要だ。


(Aさんがご渡航された当時の申請)
①ダブル陰性証明の取得とグリーン健康コードの申請
日本から中国へ出発する渡航者は、搭乗2日前以内にPCR検査を受け、「陰性証明」と「血清特異性IgM抗体検査」の””ダブル陰性証明””を取得し、中国駐日本大使館・総領事館の専用サイトに登録をする。
専用サイトでは、アカウント登録・検査機関の選択、健康状態等を入力し、最後にダブル陰性証明をアップロード。全ての行程が終わると「グリーン健康コード」を取得することができ、このコードの有効期間内に飛行機に搭乗する必要がある。
この行程をフライトの前日夜8時前までに完了する必要がある。

※中国国籍と、外国籍で登録方法が異なる為
詳しくは、中華人民共和国駐日本国大使館(外部サイト)をご確認 ▶▶▶

②中国税関出入国健康申告
「中国税関出入国健康申告」は出発24時間前から申請可能であり、事前登録が必須である。主に、中国到着の便名や座席番号、現地での連絡先、健康状況の進行をアプリ上で行う。
座席番号の入力が必要なため、フライトのWebチェックイン後の座席番号の確定後か、一度「NA」と選択してから出発当日に座席番号が確定次第、登録データの上書きで修正することが可能だ。
今回、Aさんは「WeChat」アプリを使って申請。登録完了後に表示される二次元コードが入国の際に必要になる。
WeChatでなくても登録はできるようだが、下記にお話しする現地のホテル隔離中にWeChatを使うため、ダウンロードしておくのが無難なようだ。(WechatPayでの支払いは出来ない、WechatPayは出張者は登録をしても使用不可→中国で銀行口座のある方のみ)
※各航空会社の紹介ページ 全日空(外部サイト)/ 日本航空(外部サイト)

③各都市ごとの「現地健康コード」
①~②が事前の申請で、③は現地到着後に取得が必要な健康コードだ。 登録後に取得できる二次元コードが、ホテル隔離期間終了後、色々と行動するのに提示が求められる、いわば通行手形だ。
この現地で取得する健康コードも、WeChatを通して取得するのだが、申請するのに中国電話番号が必要となる(日本電話番号入力不可)。

またSMSが海外だと受け取れない携帯端末や設定になっている方も多く、困ってしまう方も多い。今回Aさんは中国携帯を持参していなかったので隔離中、苦慮されWechatアプリで中国携帯番号だけを付与するアプリを入力し今回無事登録を完了する事ができた。

この現地で取得する健康コードを中国携帯番号で申請しないとならないこと、中国のSIMカードが入らない(SIMロック解除できない携帯端末)こと、互換性が合わないこと、などの問題が起こると、現地で自由に行動ができなくなる。行動制限が起きるのだ。これには注意が必要である。

HISでは、中国のSIMカードの他、中国の携帯端末もレンタルのお手伝いがあるので、ご希望の方はスタッフへお問い合わせください。

機内の席順がポイントだった!出発からホテル到着まで

閑散とした成田空港。掲示板にはその日に就航する全てのフライト情報が表示されており、改めてCOVID19の影響がいかに甚大かが伺えた。 出国手続き後のエリアのお店はすべて閉店しており、自動販売機で飲み物が購入できる程度とのこと。事前の両替含め準備しておくほうが懸命だろう。

広州の空港到着後は番号のついたシールが配布され、10名単位で健康コードの確認がある。 「隔離ホテルは、現地の空港出口に並んだ順で振り分けられると分かってたんで、出入国管理を通ったところで同僚には待っていてもらってたんですよ。同じホテルの方が都合がいいだろうということで。」
Aさんは今回3名で渡航された。Aさん含む2名は機体後方に座っていたため、空港到着後に渡された番号は60番~70番台。前方に座っていた同僚1名が30番台とのことだったが、空港出口前で合流し、3名とも同じホテルになれたそうだ。
PCR検査や通常の入国手続き等が終わり、空港出口をでると、そこからホテルが探され待つこと約1時間。20名程でバスに移動しホテルへ向かう。

「ホテルには日が暮れたころ着いたんですけど、バス降りてまずはスーツケースに塩素水のようなものでの散水があり、背負っていたリュックも同様に処理されたので、全身水浸しになりましてね、、布製のバックはお薦めしません、、(笑)」と、笑顔で話されるAさん。ホテルでは廊下も1日2回の散水が毎日あり常に塩素系の臭いが漂っているとのこと。中国の徹底した感染症対策が垣間見れる。
チェックインは簡易的で必要書類を渡されすぐに部屋に案内される。部屋に入れたのは、空港到着から5時間半後だそうだ。そしてここから14日間の隔離生活がスタートする。

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△空港到着~入稿までの流れ
※予告なしに変更になる場合がございます。

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△成田電光掲示板 始発から夜まで1日分が載っている(便数が少ない)

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△(入国時)健康申告

気になっていた隔離ホテル、実際の様子は?

「部屋は快適ですが自由がなく、食事も選択権がないので辛くないといえば嘘になりますが、一緒に来た同僚とチャットで情報交換しながら生活しています。10年前と違い便利な世の中でよかったです。」
このように滞在生活の率直な感想を言うAさん。今回Aさんの中国政府より指定されたホテルはベッド2台の比較的広い部屋で、窓もある。平時のビジネス渡航でも十分満足できる綺麗な部屋だったそうだが、同行していた他2名の同僚ですら、部屋広さは全く異なるものだった。
中国の隔離ホテルは事前に候補が分からないだけでなく、もちろん入国時に選ぶこともできない。複数ある政府指定ホテルのクオリティはホテルごとで大きく異なり、窓の無いシングルルームで、一人の滞在とはいえ狭いと感じるホテルもあるようで、一概には言えないのが現状だ。

食事は口に合うか伺ったところ、
「3食中華なんですけど、上海料理だったり広東料理だったりで、日本人に合うように味を寄せてくれて最初は良いなと思ったんですよ。 このシェフいいな!と思ってたら、急に一皿に唐辛子5本乗るような辛いものや独特の香辛料が強い日も続き、その時はきつかったですね。シェフが途中で交代したかもしれません。(笑)」と話される。 「好みは別として栄養バランスを考えられた、温かい食事が決まった時間に提供されるので、ありがたいです。量も多いですね。」「とのことで、持参したカップ麺なども10日目にして残っているそうだ。 食事は部屋の前にある椅子に置かれ、自分で取る。食事が済むとゴミは廊下に出せるので、そこも助かる点だという。


食事に関するその他あったら良いもの・情報
ご飯の上にかけるもの
→朝食はお粥に麺類、肉まんという炭水化物ばかりのメニュー。  
毎日中華料理で飽きもくるのでレトルトカレーやふりかけ、お茶漬けなど便利
コップ、スプーン、果物ナイフ
→お茶や味噌汁も飲める。 デザートはリンゴ丸ごと1個とかの日もあるので、こちらもあると何かと便利。
禁煙、禁酒
→違反者は延長隔離との情報あり。

検温は1日に2回、係りの方が部屋の前まで来て行っている。
「薬やのど飴の持参をお薦めします。私も体調管理には注意していました。部屋干ししたら夕方にはパリパリくらい乾燥してますし、医者にもかかれませんので、早めの対処を推奨します。」 誰も入室せず部屋の清掃やシーツの取り換えなどは全部自分たち。ホテルへの依頼は全てWeChatを使用している。自動翻訳機能を使えば日本語での対応も可能。ただ平時のサービスは期待できず、朝依頼した水が夜届くといったレスポンスで、タオルや水なども早めに依頼しているそうだ。

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△食事一例

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△部屋の様子

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△備品

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△朝食・昼食・夕食

日本の携帯は使えない?隔離中に思う"あったらよかった

「途中で切れて意外と盲点でした。私は持参品から流用しましたが、注意が必要です。」と最初に思い起こされていたのは、意外にもテレワークで使用するマウス用の"乾電池"だった。 隔離期間中も平日はホテルの部屋で業務をされていたAさん。ホテルのWiFi環境は接続制限があり、スピードチェックもできないほどの遅さだったため、持参したWiFiルーターが無いと仕事にならないと言う。容量無制限でレンタルしておくのがお薦めのようだ。

あわせて滞在中、事前に用意すべきと強く感じたのは③でも話が出たが"中国携帯電話の番号かSIMカード″とのこと。空港から直ぐホテルに向かうため、現地空港でSIMを購入する事ができない。日本出発前に事前準備が必要だ。 「健康コードの登録も何かするにも全部WeChatアプリからで、日本の携帯電話番号はWechat内の健康コードなどの読み込んだソフトの登録ができませんでした。中国携帯電話とSIMは絶対事前に用意したほうがいいですね。」 中国も日本と同様、現地の電話番号が無いことや、SNSが受信できない場合は、ほとんどのサービスに登録ができない現状がある。日本出国時の健康コードの登録とあわせ、現地でも別の健康コードの登録もあり、そこで現地の電話番号が必要とのことだ。

また、ホテルで推奨される支払い関係は「WeChatPAY」だそうだが、「日本で事前にWeChatPAYへ登録したクレジットカードも現地では使えなく、大変でした。」と話す。
WeChatPAYへクレジットカード情報を登録できても、現地の支払う先が受け付けておらず、はじかれるケースがほとんどだそうだ。また「隔離の勤務時間外に使おうと思っていた日本アプリが使えないじゃないかとなり、VPN接続すればできると同僚から話を聞き無事使えました。結局ホテルもVPNも通常のクレジットカードで支払ったのですが、支払えるかはホテルにもよるかと思います。またホテルのチェックアウトは1時間以上時間が掛かりましたよ。」と勤務時間外のもてあます時間にも事前の準備が必要だ。滞在期間中は部屋にある窓を空けることはできるが、一歩も部屋の外へは出れずドアを開放しておくことすらできない状況。いかにしてストレスを溜めずに過ごすか、十分に工夫したいところだ。

※「渡航に必要な3つの手配」の資料はこちら(PDF)


※VPN(Virtual Private Network)とは
中国でTwitterやInstagram、Googleをはじめ、各種Webサービスを利用するためのプライベートネットワークを拡張する技術、ネットワーク。

その他 Aさんお薦めの持参品
外出できるようなスリッパ
→部屋の外には出れないが、リラックスできるとのこと
除菌シートやティッシュ
→15日間誰も入室しないため、衛生管理で小まめな掃除をしているという。ティッシュも言えば貰えるはずだが、他の物が届かないと懸念し多めの持参がお薦め。

最後に…

「同僚等と協力し合いながら、困ったことがあれば早めに他の方からアドバイスをもらうことが解決の早道に感じております。また、テレワークをする場合は、普段より効率が落ちる事が避けられないため、周囲の理解を得ることや無理な業務計画を立てないことも必要と感じます。準備さえすればさほど不安なことはないです。」とおっしゃられていました。また、帰国後も2週間ホテルで自主隔離してから帰宅されるとのことでした。

現地との板挟み、費用の問題、ウイルス感染への恐怖など、渡航される皆様の不安やご負担は図り切れません。これらの情報やHISのサービスを通し、少しでも皆様のお心に寄り添い、渡航のサポートができればと願っております。

HISでは、コロナ禍のフライト、隔離ホテル、PCR検査などの代行手配の他、海外赴任サポートコンシェルジュサービスとして現地のライフライン(不動産、インフラ、日本人コミュニティの紹介など)のお手伝いもしております。国に寄って入国方法や手配可能部分異なる為、確認を兼ねて是非、お気軽にご相談ください。

HISでは、皆様のご渡航を出来る限りサポートさせていただきます。ご質問、ご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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