いまさら聞けない「新電力」ってなに?

経費削減に力を入れている企業も多い中、経費削減で注目度があがる「新電力」をお話したいと思います。

公開日:2020年10月06日

無題ドキュメント

日本は先進国ですが、残念ながら電力に関して言えば欧米諸国に遅れを取っています…なんとヨーロッパは20世紀末から電力の自由化が始まっているんです。メリットやデメリット含め、既に新電力を利用している人が多いです。

日本の一般家庭は、2016年に自由化になりました。最近は、切り替えをしたご家庭も増えてきています。しかし、オフィスビルや工場など、法人の利用率は全体シェアのたった約20%程度にとどまっています。

新型コロナウィルスが猛威をふるっている昨今、経費削減に力を入れている企業も多い中、経費削減で注目度があがる「新電力」をお話したいと思います。

ライフスタイルや価値観に合わせ、私たちが選べる時代へ

電力が自由化となる前、家庭や商店向けの電気は各地域の電力会社(例えば東京電力や関西電力など)だけの独占販売でした。電気供給をどの会社にするか選べなかったんですね。

なぜ独占販売の体制だったのか?
これは、戦後復興の産業の基盤となるエネルギー特に電力を安定供給させるという目的がありました。実際に、電力会社の地域独占体制=責任をもって供給する事により、日本では常に品質の良い電力が供給され、他のアジア諸国に比べ、大規模な停電もほとんど起こりませんでした。

しかし、グローバル化・IT化が著しい現在。さらなる経済発展のために、新しい発想・サービスがうまれる事が期待されています。そこで、独占体制ではなく異業種企業が電力事業に参入することで、イノベーションを図ったのが「新電力」です。

電力自由化は2000年から始まり、2016年4月から電気小売業への参入が全面自由化。すべての消費者が電力会社や様々なプランを選ぶことが出来るようになりました。

つまり、ライフスタイルや価値観に合わせ、電力会社やサービスを選べる時代になったのです!

イメージ

△経済産業庁 資源エネルギー庁 https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/electricity_liberalization/what/

実は、電力の自由化は部分的に始まってました

さて、皆様は電気の高圧・低圧の区分はご存じですか?
契約電力によりますが、主に皆さんのご家庭で利用している50kW未満は「低圧」になります。中小ビルや中小規模の工場であれば「高圧」。大規模工場やデパート、オフィスビルはそれよりも大きい「特別高圧」となります。

特別高圧・高圧
特別高圧・高圧

契約電力が50kW以上の施設。屋上や敷地内にキュービクルが設置されているかで判断可能。
さらに大きな施設で2,000kWを越える場合は特別高圧という。

低圧
特別高圧・高圧

契約電力が50kW未満の施設で、従量電灯と動力にわかれます。
従量電灯は、家庭やマンションの一室があてはまり、照明やエアコン・TV・冷蔵庫などコンセントを使う部分の契約です。
動力は、コンビニやマンション共用部などが当てはまります。
動力契約の場合は高圧ほど電力を使しませんが、業務用空調があったり小型機械、エレベーターがある場合が当てはまります。

一番最初の自由化は、2000年3月「特別高圧」区分から始まりました。
その後、自由化の対象範囲が広がり、2004年4月には「高圧」区分、2016年4月から「低圧」区分は遅れて始まりました。

これの何がイノベーションなのか?
いろいろな業種の企業が電力市場に参入し、徐々に緩和される区分に対し色々なサービスを提供し始めました。すると、競争が活性化され、他社と差別化をするために多種多様な料金メニューやサービスがうまれているのが今です。
例えば、電気と携帯電話、電気と旅行などの組み合わせによる割引やポイントサービスなどですね。

もっとも自由化が早かった特別高圧電力は、もう20年も経っているのです!
にも関わらず、新電力会社に切替を行っている企業はごく一部となっています。

イメージ

△経済産業庁 資源エネルギー庁 https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/electricity_liberalization/what/

なぜ?法人の新電力への切替が進まないのか

これは、企業(高圧電力の利用者)に絞った新電力のシェアの推移グラフになります。
2016年から現在まで、利用率は約2倍にはなっているものの全体で見ると僅か23%。伸び率16倍の低圧よりも、16年も前から自由化が進んでいるにも関わらず、勢いがない印象です。

イメージ

これは、HISがお客様からよくいただくご意見でトップ3です。恐らく皆様の懸念点に通じるものがあると思います。

イメージ

まとめ

いかがでしたか?
なんで電力販売が自由化されて新電力が普及していくのか、いつも使っている身近な電気ですが、以外に知らないことがたくさんありますね。

上記の疑問点も含め、次回は
「電力ってどう供給されているの?」
「新電力って停電しやすくなるの?」
など、ご説明させていただきます。

お楽しみください!!!