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現地ガイドからのお便り vol.1 命に満ち溢れた野生動物たちの姿と力強い地球のサイクル

  今、私は1月の終わりに、モンタナの事務所でこの原稿を書いています。
午後の日差しは暖かく、青空が広がり、雪は日光の照り返しを受けて白く輝いています。
今月はじめに積もった雪も今日1日でかなり溶けました。
  2月、3月のイエローストンでは、漂う空気の中にすでに早春の気配を感じることができます。 日照時間も徐々に長くなり、時折吹く風もひんやりとしてはいるものの、真冬のさすような 冷たさはありません。冬なんて動物も多くないし、物凄く寒くて、行くに値しないと、多くの 日本の方は思っているかも知れません。
しかし、私たちのイメージとは裏腹に、早春のイエローストンは命に満ち溢れています。
(イメージ)
この時期は 厳しい冬を生き抜いてきた野生動物たちの真摯な姿、力強く活動している地球のサイクルを垣間見る ことができます。
  自然はどの時期でも、私たちに無関係にその絶え間ない営みを続けています。
階段上に連なる不思議な石炭華のテラス。そこを流れ落ちる温泉は湯気をあげながら早春の日差しを受けて キラキラと輝いています。 樹氷に覆われた美しい木々、ダイヤモンドダストがきらめく光景に心を奪われているその瞬間にも、イエローストンの いたるところで間歇泉が真っ青に向かって吹き出していることでしょう。 熱水地域では、地球が生きていることを実感し、絶え間ない地球の活動サイクルを目の当たりにすることができます。
(イメージ)
  では、野生動物はどうでしょう。まだ雪深い大地で動物たちを見ることは難しいと思いますか?答えはノーです。 雪の下ではジリスも動いているし、この時期ふくろうの赤ちゃんも生まれています。 雪原では毎日何百頭ものエルクやバイソンを見ることができます。オオカミやコヨーテは、2月ちょうど交尾期に入り、 雪原のあちこちからオオカミの交尾期の鳴き声が聞こえてきます。
誰でも簡単にできるクロスカントリースキーやかんじきで雪原をハイキングしているときに、彼らが残した足跡や 糞、食痕など様々なサインを見つけるでしょう。これらのサインが彼らの1日のドラマを推測するのはとても楽し
いものです。
オオカミが生き残りを賭けて命がけで獲物を狩るこの時期は、そのハンティングの様子を見る可能性がとても高く、 皆様も大体見ることが出来ると思います。 雪を蹴散らして全力で獲物を追いかけるオオカミと必死に逃れようとするエルク----こんなドラマティックなシーン の後、オオカミたちが捕らえたエルクの残骸を見に行きたいですね。
  早春のイエローストンは地球と野生動物たちのドラマに満ちたワンダーランド。この素晴らしい体験をエイチ・アイ・エス のお客様に伝えるのが私の仕事です。さて、どんなびっくり体験を皆さんと共有できるか・・・今からとてもワクワクしています。
from スティーブ・ブラウン


バックナンバー
>>>  vol.5 夏の思い出 〜2005年11・12月〜
>>>  vol.4 イエローストンの春 〜2005年4・5月〜
>>>  vol.3 咲き乱れる高山植物とバイソンの格闘 〜2004年6・7月〜
>>>  vol.2 終わり行く生命と新しい生命誕生の時 〜2004年4・5月〜

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