“道草”から広がる“マニア”の世界 名物社員のマニアック探訪記

遺跡を通して何百年も前の人々と対話します アンコール遺跡マニア

矢作 俊

2005年入社。遺跡が目的でカンボジアを訪れるたびに、現地のさまざまな魅力に触れ、気付けばカンボジアと遺跡に関する知識は学者レベルに。カンボジアをただ楽しむだけでなく、カンボジアの人々のために何かしら貢献していきたいと常に思っている。

カンボジアに貢献することが私の使命ですね

私がカンボジアと遺跡にハマったきっかけは、小学生の時の読書感想文です。課題図書を探していた際、たまたま手にしたアンコールワットの本に衝撃を受けました。その時のカンボジアの文化に対する印象が強烈で、大学進学を機にカンボジアと遺跡の研究をするほどに。遺跡の面白さは、何百年も前の人々と対話ができること。レリーフに描かれた図柄を見たり、13世紀にアンコールワットを訪れた中国人の史書を読んだりすると、遺跡はまるで友人のように、当時のことを私に語りかけてきている気がします。何百年も前の人々はこんなことを考えていたのだと思いを馳せるのは、遺跡の最大のロマンですね。遺跡以外のカンボジアの魅力は、現地の温かい人々です。内戦があって辛い思いをしているはずなのに、笑顔でたくましく生きている姿を見ると胸が熱くなります。よく覚えているのは、私が遺跡を見るのに夢中になり過ぎて、真っ暗になり困り果てていた時のこと。優しい現地の方が助けてくれて、宿まで送ってくれました。観光は、カンボジアの収入源。多くの人にカンボジアを訪れてもらい、旅行業を通じてカンボジアの人々にこれからも貢献していきたいですね。

道草旅で出会ったとっておきの3枚

頂上からの眺めが絶景の東洋のピラミッド

ジャヤバルマン4世が創設した「コーケー遺跡群」です。遺跡群は、プラサットトムと呼ばれる7段ピラミッド型寺院を中心に、30以上の祠堂や貯水池跡などの遺跡が残っています。遺跡のまわりには牛の姿も見ることができ、まったりとした時間が流れる素敵な場所。遺跡にはサソリや毒蛇がいることもあるので注意しましょう。

崩壊の激しい遺跡は哀愁に満ちています

自然の浸食が著しい巨大寺院「バンテアイチュマール」。太陽の光に照らされると、神秘的な雰囲気もより一層高まります。回廊に描かれている千手観音のレリーフは、何時間でも見ていられるほど秀逸!そのほかにも、敵将の首を王に差し出す場面、巨大な怪獣と戦う王など、遺跡魂に火をつけられるようなレリーフが多く残っています。

五感で感じ取れる自然の素晴らしさ

アンコールワットと並び、カンボジアの世界遺産としておさえておきたいのが、カンボジアとタイの国境地帯にあるヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア」。最大の見どころは、その断崖から眺める絶景。空の一部に溶け込んだような爽快感、言葉を失うほどの感動が味わえるはずです。自然の壮大さにも度肝を抜かれますね。